第45話 「アンドロメダ銀河撮影実験 その9」
▶︎スゴロク? ▶︎JUNPY?
第45話 「アンドロメダ銀河撮影実験 その9」
アンドロメダ銀河の渦を写したい一心で・・・
❶タカハシ天体望遠鏡(FC-60CB」12万円)に買い替えた
❷宮古島(暗黒エリア)まで遠征した
が、渦は写らなかった。
そこで、今度は撮影用カメラを
ZWO ASI385MC(4万円)
センサー全体サイズ 73×41mm
解像度:1936 × 1096 = 213万画素
から
❸ZWO ASI 294MC(11万円)
センサー全体サイズ:19.1 × 13mm
解像度:4144 × 2822 = 1171万画素
に買い替えて挑戦!
撮影場所は、完成直後の「小石原川ダム」という、そこそこ暗い場所。
勿論、宮古島北端に比べれば明るいが、福岡中心部に比べればそこそこ暗い場所。
さて、今度ばかりはライブスタックではなく、オートランにより、30秒露光を59枚自動撮影。よって、その場では最終的な写り具合はよく分からなかった。
当日は帰宅が深夜になったため、スタック作業は翌日にすることにして就寝。
翌日、まずは30秒露光で59枚撮影した画像の中の1枚を見たところ・・・
ん?
30秒露光1枚なのに渦が薄く写ってる?
そこで、期待に胸を膨らませながら59枚をスタック処理したところ・・・
渦が写ってる!!!
やっと、渦が写った!
ハッブル宇宙望遠鏡でしか写せないと思っていた、あのアンドロメダ銀河を自分の天体機材で写せた!という感動!
もしかして、画像処理ってのをやると、渦がクッキリしてくる?と思い、Photoshopを使い画像処理したところ・・・
渦がはっきり見えた!!!
これぞ、アンドロメダ銀河!!!
渦が写らなかった原因、そして、ボトルネックになっていたのは「望遠鏡」でもなく、「撮影場所の暗さ」でもなく、
カメラだった!(画像処理もね(^_^;))
渦が写るのを阻止していた真犯人、ボトルネックはカメラだったのだ!
ここまでをまとめると、こーなる。
わかりやすくまとめると、こう。
カメラ一つで、さらに画像処理の有無で、こうも写り具合に差が出てくるのか!と驚かされた。
ここまで、原因特定に時間がかかった要因を考えた時、その根底に
「主役は天体望遠鏡。他は脇役」
という、天体初心者ならではの思い込みが、あったように思う。
このような思い込みがあったからこそ、まずは2倍の価格のするタカハシ天体望遠鏡(FC-60CB」12万円)に買い替えた。
が、だからと言って、2倍の美しさで写りがよくなったわけではなかった(ただし、カメラを変えた後、比較したら、2倍の美しさで写りがよくなっている可能性もあるので、断定はできない)。
ところが、3倍の価格(4倍の撮影範囲、5倍の画素数)のカメラに変えた途端、アンドロメダの渦は写り、今までとは段違いの美しい画像を得ることができた。
この時点で、同じ額を投資するなら、望遠鏡に投資するよりも、カメラに投資した方がコスパがいいのだな、ということを感じた(画素数の少ないカメラを使ってる初心者の方! 画素数の多いカメラに買い変えると、天体写真の見栄えは激変しますよ!)
また、天体写真の画質に直結するのは、望遠鏡以上に、カメラなんだなと悟った(中級上級の天体マニアが次々と馬鹿高いカメラに次々と手を出している理由がよく分かったw)
さて、以上がJUNPYのアンドロメダ銀河の渦を写す旅の全容だ。
実に学びが多く、ハラハラドキドキを味わえた冒険だったと思う。
この旅でJUNPYは撮影カメラの性能が天体写真のクオリティーに直結することに気づくと同時に(最終的に光を電気信号に変えるのはカメラなのだから、よく考えれば当たり前)「ZWO ASI 294MC」というカメラの素晴らしさも思い知った。
そこで、今まで「ZWO ASI385MC」で撮影した全銀河星雲を今度は「ZWO ASI 294MC」で片っ端から撮影し直すことを考えた。
きっと、今まで撮影した画像とは桁違いの美しい天体写真をゲットできるだろんだろうとほくそ笑んだ。
が、天体写真は、そう単純な世界ではなかった(笑)。
つづく
❶タカハシ天体望遠鏡(FC-60CB」12万円)に買い替えた
❷宮古島(暗黒エリア)まで遠征した
が、渦は写らなかった。
そこで、今度は撮影用カメラを
ZWO ASI385MC(4万円)
センサー全体サイズ 73×41mm
解像度:1936 × 1096 = 213万画素
から
❸ZWO ASI 294MC(11万円)
センサー全体サイズ:19.1 × 13mm
解像度:4144 × 2822 = 1171万画素
に買い替えて挑戦!
撮影場所は、完成直後の「小石原川ダム」という、そこそこ暗い場所。
勿論、宮古島北端に比べれば明るいが、福岡中心部に比べればそこそこ暗い場所。
さて、今度ばかりはライブスタックではなく、オートランにより、30秒露光を59枚自動撮影。よって、その場では最終的な写り具合はよく分からなかった。
当日は帰宅が深夜になったため、スタック作業は翌日にすることにして就寝。
翌日、まずは30秒露光で59枚撮影した画像の中の1枚を見たところ・・・
ん?
30秒露光1枚なのに渦が薄く写ってる?
そこで、期待に胸を膨らませながら59枚をスタック処理したところ・・・
渦が写ってる!!!
やっと、渦が写った!
ハッブル宇宙望遠鏡でしか写せないと思っていた、あのアンドロメダ銀河を自分の天体機材で写せた!という感動!
もしかして、画像処理ってのをやると、渦がクッキリしてくる?と思い、Photoshopを使い画像処理したところ・・・
渦がはっきり見えた!!!
これぞ、アンドロメダ銀河!!!
渦が写らなかった原因、そして、ボトルネックになっていたのは「望遠鏡」でもなく、「撮影場所の暗さ」でもなく、
カメラだった!(画像処理もね(^_^;))
渦が写るのを阻止していた真犯人、ボトルネックはカメラだったのだ!
ここまでをまとめると、こーなる。
わかりやすくまとめると、こう。
カメラ一つで、さらに画像処理の有無で、こうも写り具合に差が出てくるのか!と驚かされた。
ここまで、原因特定に時間がかかった要因を考えた時、その根底に
「主役は天体望遠鏡。他は脇役」
という、天体初心者ならではの思い込みが、あったように思う。
このような思い込みがあったからこそ、まずは2倍の価格のするタカハシ天体望遠鏡(FC-60CB」12万円)に買い替えた。
が、だからと言って、2倍の美しさで写りがよくなったわけではなかった(ただし、カメラを変えた後、比較したら、2倍の美しさで写りがよくなっている可能性もあるので、断定はできない)。
ところが、3倍の価格(4倍の撮影範囲、5倍の画素数)のカメラに変えた途端、アンドロメダの渦は写り、今までとは段違いの美しい画像を得ることができた。
この時点で、同じ額を投資するなら、望遠鏡に投資するよりも、カメラに投資した方がコスパがいいのだな、ということを感じた(画素数の少ないカメラを使ってる初心者の方! 画素数の多いカメラに買い変えると、天体写真の見栄えは激変しますよ!)
また、天体写真の画質に直結するのは、望遠鏡以上に、カメラなんだなと悟った(中級上級の天体マニアが次々と馬鹿高いカメラに次々と手を出している理由がよく分かったw)
さて、以上がJUNPYのアンドロメダ銀河の渦を写す旅の全容だ。
実に学びが多く、ハラハラドキドキを味わえた冒険だったと思う。
この旅でJUNPYは撮影カメラの性能が天体写真のクオリティーに直結することに気づくと同時に(最終的に光を電気信号に変えるのはカメラなのだから、よく考えれば当たり前)「ZWO ASI 294MC」というカメラの素晴らしさも思い知った。
そこで、今まで「ZWO ASI385MC」で撮影した全銀河星雲を今度は「ZWO ASI 294MC」で片っ端から撮影し直すことを考えた。
きっと、今まで撮影した画像とは桁違いの美しい天体写真をゲットできるだろんだろうとほくそ笑んだ。
が、天体写真は、そう単純な世界ではなかった(笑)。
つづく
※教える▶ ・ | 2023.08.11 |