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「スゴロク」


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第15話 「天体ショップ、価格、どこも横並びじゃねえか!(笑)」
アマゾン、量販店、天体ショップのうち、天体機材の品ぞろえが最も豊富だったのは、やはり天体ショップだった。

そこで、まずは信用できそうな天体ショップ(ホームページの見た目から受ける印象で判断)をリストアップし、その中から品ぞろえが、より豊富に見えるサイトはどれかをチェックしたところ、以下の3つに絞られた。

KYOEI東京店(東京)
シュミット(東京)
KYOEI大阪店(大阪)

たぶん「大手」天体ショップと言えば、この3社になるんじゃないかと思う。
ただし大手と言っても、社員数を調べたところ、どこも多くて十数名程度。
この業界に大企業は存在していないらしい(=市場規模が小)。

さて、肝心なのは価格。
一体、どの天体ショップが最も安く天体機材を販売しているのかと調べてみたところ・・・・・

どこも一緒!!!

1円たりとも差がない!!!
大手3社に限らず、他の天体ショップも同様!

そこで、今回の記事タイトル

「天体ショップ、価格、どこも横並びじゃねえか!(笑)」

となった。



談合?(笑)

書籍や雑誌の場合、どの書店で購入しても価格は変わらない。
それは出版物に関しては、独占禁止法で例外扱いされているからに他ならない。

一方、天体機材は例外扱いされていない。

にもかかわらず、天体機材の場合、どのショップで購入しても、どの商品も販売価格が同じとは、これいかに?(天体機材業界のタブー?)

物書きとしては、その謎と、その謎解きに非常に興味がそそられた(笑)

そして、仮説が3つほど思い浮かんだ。

【仮説1】
全天体ショップが裏で協議し、価格を決めている。
ただし、全天体機材1つ1つについて、全天体ショップの社員が集まり、価格を協議して決めるとなると膨大な手間と時間がかかるため、現実問題無理。巨額の公共事業をめぐっての談合ならありえるが、少額の天体機材のたの談合などありえないので、この説は却下。

【仮説2】
優越的立場にある「天体機材メーカー」が天体ショップに価格を厳守させている。
人気の機材を企画販売しているメーカーが、提示価格を守らない場合、今後、全ての機材を卸さないぞと、天体ショップに圧力をかけ、全天体ショップがそれに従っている。

【仮説3】
優越的立場にある「天体ショップ」(人気の機材を企画開発販売しているメーカーと「国内総代理店契約」を結んでいる天体ショップ)が、他の天体ショップに価格を厳守させている。
提示価格を守らない場合、今後、人気の機材を卸さないぞと、他の天体ショップに圧力をかけ、他の全天体ショップがそれに従っている。
この場合、優越的立場にある天体ショップが自社の販売サイトに価格を掲載。その価格を見て、他の天体ショップも、その価格を一斉掲載。これにより、機材1つ1つの価格について、事前協議しなくても、全ショップで同一価格で機材が販売されることになる。もし、優越的立場にある「天体ショップ」が、値引きして機材を販売しているショップを見つけた場合は「わかってるな?」と脅しをかける。

果たして、この中に正解はありやなしや?

つづく

  ※教える▶ tweetLINEで送る   2023.06.24
銀河星雲マニア