天体の正確な自動導入＆オートガイドがうまくいかないため、天体マニアのAさんに組み立てた機材の写真を見てもらったところ・・・・・

「ウエイトつけてないんですか？」

というツッコミを受ける。

「ウエイト？
　あの、棒と重りのセットですか？
　ただでさえ重たい天体機材を、さらに重くするアレですか？
　あれって、つけないといけないもんなんでしょうか？
　てっきり、こだわりの強いマニアだけがつける飾りのようなものだと思ってました」と返答（笑）。

どうやら、赤道儀を動きやすくするため（＝正確なオートガイドを実現するために）、そして、赤道儀に物理的な負担をかけないために「使用するのが常識」の機材のようだった。
と同時に、この重りって、エレベーターに必要な「つり合い重り」のようなものなんだ！と悟る。



仕方ない、さらに重たくなるけれど買うか、と天体ショップで価格を調べたところ・・・

ウエイト ビクセン バランスウェイトWT1.9kg 約5,600円

シャフト AZ-GTi用20φウェイトシャフト200mm 約3,850円

ネジ ビクセン　ウェイト抜け止めネジ 約770円

え？
単なる鉄の棒が4,000円？
重り一個が5,600円？
小さなネジ１個が770円？
合計、約１万円すんの？

なんなんだ、この天体ショップのボッタクリ体質は！（言っちゃったw）
と思い、こーなったら自作して安く上げてやる！とホームセンターに向かう。

まず、シャフトは鉄の棒を買い、それをホームセンターでネジを切ってもらった。
次に、重りは台車かなにかの車輪で代用。
さらに、重りがハズレるのを防止するためのナットも購入。

よしよし、賢い買い物ができた！と喜んで会計をしたところ、なんと、約1万2千円！（笑）
全く賢くなかった（天体ショップも、ぼったくり、というわけでもなさそうだった）。

まあ、よい。
これはお金の問題じゃない！
天体機材を自分で創意工夫して作るか、安易に既製品で済ますかの違いだ。
と、自分を無理に納得させる。

帰宅後、ウエイトを自作。



そしてAZ-GTiに取り付け。

結論。

かさばりすぎて、使う気にならない！（笑）

結局、既製品の「ウエイト」「シャフト」「ナット」を購入。



やはり専用品だけあって、スマートで、かさばらないし、見た目が美しい！（笑）
結果、フツーに既製品だけで済ませていた場合に比べ、倍の経費がかかってしまった。
いやいや、全ては経験値、経験値。

これ以降、無闇に「コレ、自作した方が安いんじゃね？」とは思わなくなった。

それはともかくとして、一番肝心なのは、このウエイトをつけることにより、正確な天体の自動導入＆オートガイドが実現するのかどうか。

早速、その夜、試してみることにした。

つづく