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「スゴロク」


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第30話 「愛される天体、愛されない天体」
やっと、オートガイド撮影が可能となり、じゃんじゃん銀河星雲を撮りまくるぞモードになったものの、フト立ち止まった。

じゃんじゃん銀河星雲を撮りまくるって、一体、どの銀河星雲を?

そう、天体初心者は季節毎に、どの銀河星雲が撮影可能になるのかが分からないのだ。

そこで、季節毎に撮影可能な銀河星雲が写真入りでまとまっている表のようなものを、どこかの天体マニアが作ってくれていないかネットで探す。

が、どこにもそんなものがない!(笑)

イメージしてたのは、元素の周期表に近いもの。



ないなら、自分で作るしかない!と思い、作成作業に着手。
表作成あたっては、表としてまとまっていなくとも、季節毎に撮影可能な銀河星雲が写真付で表示されるサイトがあるといいなと思い探したところ・・・

「天の川のほとりで星空散歩」というホームページを見つけた。

冬→ コチラ
春→ コチラ
夏→ コチラ
秋→ コチラ

このページを参考に表を作ればいいやと思ったが、これらの銀河星雲を全て表に入れ込むのはムリがある(表が大きくなりすぎる)。
そこで、天体を選別することにした。

選別の基準は「撮影して面白いと感じるかどうか」

【面白い天体とは】

・壮大さを感じる天体(アンドロメダ銀河など)
・形が面白い天体(猫の手星雲など)
・形が何かに似ている天体(クリスマスツリー星団・かもめ星雲など)
・鮮やかな色をしている天体(らせん星雲など)

【面白味を感じない天体とは】
例えば「球状星団」「散開星団」だ。どれも同じに見えて面白みを感じない(例外:プレアデス星団)

多くの天体マニアも同じように感じているようで、面白味を感じる天体には、天体番号とは別に、バラ星雲などの「呼称」が付けられているし、天体マニアがネット上にアップしている天体写真も上にあげたような条件を満たす面白みを感じる銀河星雲がほとんどだ。

よって、表にまとめるとしたら、四季別に面白い天体(愛される天体)だけを写真入りでまとめようと思った。しかも、天体初心者が撮影しやすい、比較的明るく、ほどよい大きさの銀河星雲に絞った。

そして完成したのが、この「季節別銀河星雲表(初心者用)」。


※JUNPY(=JUNZO)の著書「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」コチラ より転載

※天体毎に、その大きさと明るさの目安が分かるメモリ付き。
※初心者の所有している機材では撮影の難しい天体もあえて数個入れている
(例:アンタレス付近・青い馬頭星雲など)
※この「初心者用」とは別に「上級者用」の銀河星雲表(サイズがどでかかったり、逆に小さすぎたり、暗すぎて簡単には写せない天体だけで構成)の作成も検討中。

天体初心者は、とりあえず、上記の銀河星雲表のコンプリートを目指すといいと思う。

さて、これで遠征時、どの天体を撮影すればよいのかが分かった!

遠征するぞ!(どこへ?)

つづく

  ※教える▶ tweetLINEで送る   2023.07.14
銀河星雲マニア