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「スゴロク」


▶︎スゴロク? ▶︎JUNPY?

第32話 「蒼月城さん(気象予報士)は雲量が9割以上でも「薄曇り」の場合「晴れ」と予報しちゃうのだ!」の巻
・やっと長時間オートガイド撮影ができるようになった
・この時期、どの銀河星雲が撮影可能になるのかもわかった
・どこへ遠征すればよいのかもわかった

残るは「いつ、遠征に行くか?」だけとなった。

が、実はこれが一番難しい。

まず、天体マニアの最大の関心事は「雲が出るかどうか」であって「雨が降るかどうか」ではない(雨が降らないのは大前提)。



が、その雲が出るかどうかはフツーの天気予報では分からない(天気予報は雨が降るかどうかの予想に重点が置かれており、雲の出方にはあまり関心が払われていない)。



「天気予報が晴れなら、雲が出ない、ってことじゃないの?」

これが違うのだ。

天気予報が「晴れ」でも、かなりの確率でフツーに雲は出てくる。
何故か?

銀河星雲マニアの蒼月城さん(気象予報士)
コチラ
曰く

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気象の世界では、
雲量が1割以下の状態を「快晴」、
雲量が2割〜8割の状態を「晴れ」、
雲量が9 割以上の状態を「曇り」
といいます。
ただし雲量が9割以上であっても「薄曇り」は予報では「晴れ」として扱います
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※「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」コチラ より転載

まさに・・・・・



なのだ。

●まず驚くことに「晴れ」=「快晴」ではない!
●「快晴予報」でも、それは雲量が最大1割程度出る可能性ありますよ、という意味であり、
●「晴れ予報」に至っては雲量が2割〜8割出る可能性ありますよ、という意味なのだ。
●さらには雲量が9割以上であっても「薄曇り」の場合、気象予報士の蒼月城さんは「晴れ」と予報しちゃうのだ!

つまり、天気予報は天体マニアのことを考えて予報をしてはいない、ということ。
※蒼月城さんだけは、天体マニアのことを考えて天気予報して欲しい!(^_^;)

では、天体マニアの最大の関心事「雲」の出具合に関する予報情報はないのかと言うと、あった!

それが「雲予報」 コチラ


※「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」コチラ より転載

では、普通の天気予報は不要かというと、そうでもない。

1)天気予報で雨や曇りなら、その時点で終了。
(天気予報で雨や曇りなのに、雲予報で雲が出ない、ということはない)

2)天気予報で快晴や晴れの場合、はじめて雲予報で雲の出方をチェック。
遠征当日、雲が出なさそうなら、遠征決行!
快晴、晴れ予報でも、雲が出そうなら、終了。
(といっても、雲予報も100%当たるというわけではないので、最後は運頼みにはなる)

つまり、遠征日の大体の見当をつけるのに「天気予報」は役立つ。

実はJUNPY、なかなかこのことに気づけず、晴れ予報を元に遠征にガンガン出かけ、結果、撃沈という体験を何度もした。上記事実をはじめに知っておけば、どれだけ無駄な遠征をせずに済んだかと悔やまれる。
よって「世の中には雲予報というものがある」という知識は天体マニアの世界に足を突っ込んだ人が最初に知るべきことのように思う。

そして、オートガイド撮影できるようになって初の遠征時、JUNPYはこのことを知らず、天気予報の「晴れ=雲が出ない」と思い込んで、遠征に出かけた。

果たして、当日、運命の女神は微笑んだのか?

つづく

  ※教える▶ tweetLINEで送る   2023.07.16
銀河星雲マニア