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第37話 「アンドロメダ銀河撮影実験 その1」
オートガイド撮影ができるようになり、オリオン大星雲はそれなりに綺麗に撮影できるようになったものの、アンドロメダ銀河は、以下のような、渦のない、ぼーっとしたものしか撮影できなかった。



機材は以下。

●天体望遠鏡 コチラ
Sky-Watcher EVOSTAR72ED II


●カメラ コチラ
ZWO ASI385MC


おかしい。
イメージしていたアンドロメダとぜんぜん違う!
渦が全く写らない!

まとめると、こうなる。



そこで初心者なりに、渦が写らない原因を考えてみた。

●天体望遠鏡
(もっと性能の良い高級品に買い代えれば写る?)

●撮影場所
(もっと暗い場所で撮影すれば写る?)

●撮影用カメラ
(解像度の高いカメラに変えれば写る?)

●画像処理
(画像処理をすれば見えてくる?)

以上4つが原因として思い浮かんだ。
そこで、これから1つ1つの原因を潰していこうと考えた。

真っ先に着手したのは「もっと性能の良い天体望遠鏡への買い替え」。
理由は天体写真の良し悪しの90%は天体望遠鏡の性能で決まるんだろうという思い込み(天体初心者あるある?)。

しかし、じゃあ、どの望遠鏡を買えばよいのかがわからなかった。
その理由は天体望遠鏡の性能を、どの数値でどう評価すればよいのか分からなかったし、さらには天体望遠鏡のユーザーレビューというものが存在していないことにもあった。

そんな中、タカハシの天体望遠鏡は最高だ!というクチコミはよく目に入ってきていた。みんなが褒めているなら、間違いないだろうということで、タカハシの天体望遠鏡を物色することにした。

そうしたところ、上は100万超えの望遠鏡がある一方、下は約9万円のものもあった。しかも、ネットで調べたところ、この最安値の「FC-60CB」の評判がすこぶるよかった。
そこで、この「FC-60CB」を購入することに。



が、いざ購入する段になると、この「FC-60CB」には鏡筒バンドもピント微動調整装置も付いていないことが分かった。鏡筒バンドがなければ話にならないし(普通は標準で付いてくるもんだろう!と思った)、ピント微動調整装置も付いておらず(Sky-Watcherは標準で付いていた)正確なピント調整などできない。

結果、鏡筒バンドとのセット商品を買うことになり、さらに、微動調整装置(約26,000円)も購入した結果、合計額は9万円ではなく、約12万6千円に跳ね上がった。

「FC-60CBとバンドのセット商品」
コチラ


26,000円もする「ドローチューブ減速微動装置」
コチラ


思わず、おかずクラブのあのセリフが頭に浮かんだ。



どうして、この小さな部品、微動調整装置が26,000円もするのか不満はあったが、だからと言って他のどの望遠鏡を買えばよいのかもわからなかったので、結局、この構成で注文。

価格2倍の天体望遠鏡に変えたら、写り方も2倍よくなり、アンドロメダ銀河の渦も写るようになるのか?実験開始!

つづく

  ※教える▶ tweetLINEで送る   2023.07.28
銀河星雲マニア