夜空の明るい都会では撮影できない暗い銀河星雲（例：魔女の横顔星雲、青い馬頭星雲など）が、田舎の暗い場所では撮影可能になる。
また、都会で撮影可能な銀河星雲は、暗い場所では、よりクッキリと美しく撮影できる。
よって、都会の銀河星雲マニアは遠征と称し、暗い場所へ撮影小旅行に旅立つ。

しかし無計画で暗い場所に出かけたのでは、遠征は失敗に終わる可能性が高い。
遠征を成功させるためには、

●どこへ（具体的な撮影スポット）
●いつ
●どんな装備で

でかけるかを予めよく考え決定し、準備をする必要がある。
以下は遠征を成功させるための大まかな手順と、そのヒント。

遠征計画作成の大まかな手順（最小限のヒント）

遠征地探し

日本全国の主だった撮影場所は書籍で具体的に紹介しているが、自ら銀河撮影に適した（誰も着目していない）場所を探す行為自体が冒険気分を盛り上げてくれるのでオススメ。
以下は、遠征地探しの大雑把な手順。

❶「Light pollution map（光害マップ）▶︎」を使い、近場の暗い「エリア」を探す

北海道


東北


関東


中部


関西


中国・四国


九州


沖縄


❷暗いエリア内の「具体的な撮影場所」（見晴らしがよく、アスファルトが敷かれており、トイレのある場所）を

●Googleマップ＆ストリートビュー▶︎
●Googleキーワード検索▶︎
●Google画像検索▶︎
●Youtube動画検索▶︎
●Twitter検索▶︎

などをフル活用し、複数の候補地をリストアップ

❸候補地の中から「暗さ」「見晴らしの良し悪し」「トイレの清潔度」「自宅からの距離」「道中の観光スポットの有無」などの観点から１つに絞り込む

遠征日の決定

●月の状態▶︎
新月を含め前後数日を遠征の候補日にする

●雲の状態▶︎
前日にチェックし、翌日観測場所で雲が出なさそうなら決行
フツーの天気予報は雲の有無関係なく晴れ予報を出すのでアテにしない

●PM2.5▶︎
前日にチェックし、翌日濃度が高くなければ決行

装備の確認

●遠征前夜、スマホ、タブレット、ポータブル電源などが満充電になっているかチェック
●天体機材のネジはすべてキチンと締められているか？（ぐらついている箇所はないか？）チェック
●撮影に必要な機材はすべてそろっているか？チェック

ステップ１０
▶︎「遠征地での撮影」へ


◀︎戻る